国が債券を発行する堅実な投資とは? リスクを抑えた資産運用を考える

20代の男性からのご質問です。

最近、友人が「国債を買ってみた」と話していて自分も少し気になっています。投資といえば株や投資信託のイメージしかなく、国債はあまりなじみがありません。どんなメリットやデメリットがあるのか、教えてください。

◆国債とは

国債は、国が必要な資金を集めるために発行する「国の借用証書」です。私たちが国債を買うということは、国にお金を貸すことを意味します。国はそのお金を公共事業や社会保障整備などに使い、一定期間後に利子を付けて返済します。国債は国家が発行しているため、株やFXなど他の金融商品と比べると安全性が高いのが特徴です。

◆国債の特徴

個人が購入できる代表的なものに「個人向け国債」があります。1万円から購入できるため、投資初心者でも無理なく始められるのが特徴です。購入先は銀行や郵便局、証券会社のほか、最近はネット証券でも手続きが可能で、申し込みから管理までオンラインで完結するケースも増えています。

◆国債のメリット・デメリット

国債のメリットは、国が財政破綻しない限り、満期(償還)まで保有すれば元本と利子を受け取れることです。発行元が国であるため、企業の倒産リスクのような不安がほとんどなく、資産を安全に保全したい人に適しています。一方で、途中で売却する場合は市場価格の変動により元本を下回ることがあります。さらに、安全性が高い分リターンは低めで、株式や投資信託のように大きな利益は期待できないことも知っておきましょう。

国債は、「コツコツと安定的に資産を増やしたい」「預金より少し上の利回りを得たい」という人にとって、堅実な選択肢の一つといえます。将来のための備えとして、リスクを抑えつつ資産を育てたい人におすすめの金融商品といえるでしょう。

広報担当


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